2006/08/15

掩体のある光景




今日は終戦記念日ですので、それに相応しい画像をお届けします。


南国市の高知龍馬空港の近くには掩体があります。






この掩体は、旧高知海軍航空隊所属の飛行機を攻撃から守るための格納庫です。








昭和16年から昭和20年の終戦直前まで

鉄筋コンクリートのものは9基作られましたが、現在7基残っています









一番大きいもので約、高さ10m、幅45m、奥行き22m、

小さなもので約、高さ5m、幅15m、奥行き8mで厚さは50Cm程もあり

頑丈なつくりとなっています。









高知海軍航空隊では予科練卒業者のうち、

偵察搭乗員の実技教育が行われていて、その練習機が通称「白菊」でした。

稲刈りの終わった田んぼと、苗を植えたばかりの田んぼには白鷺が・・・。








昭和20年5月から「白菊」に爆弾を2個のせて

「神風特別攻撃隊菊水部隊白菊隊」として沖縄へ悲劇の出撃をするのです。

中内光明さんは「旅路来て」に死に化粧をして片道燃料しか入れず

出撃した特攻隊の若者らが祖国や父母を思う至誠から死に赴いた事は事実だが、

敗色が歴然としている中で前途有為の彼らを死に追いやった

指導者の責任こそ問われるべきだと書かれています。

掩体のある光景は、

歴史的事実を今に伝えるひとつの記念碑として平和の意義をしっかりと教えている。












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